お前は頑張ってない(母、奥さま編)

モラハラ、モラハラ、と便利な言葉を使いつつもうちの父は「昭和的価値観から脱却できなかった男」なのでは?とも思う。女、主婦、母親を無意識に神格化しているけれどその自覚がない。自覚がないから、主婦がご飯作るのは当たり前だろ?って感謝がない。母が具合悪かったり忙しかったりして惣菜や冷凍食品を使うと「お前は頑張ってない」ってなっちゃうのかも。男の俺が働き、主婦のお前は家事をし…あとパートもやって…ってなると女性側の負担は現実的に辛いものとなりそう。本当に夫の稼ぎだけで生活回るなら、旦那さんが頑張って稼ぐから主婦の私は家事をしっかりやろう!ってなると思うけど…。

生活費のために働き、家事もって昔のままの感覚でいうと男の仕事と女の仕事、主婦が同時にやっているのでは。でも子どももいる家庭だと特にそうでもしないと生きていけないだろうから、男の人も当たり前に家事をしないとバランス取れてないよなぁとも。そのまま、主婦側の不満はとんでもないことになるのでは?自分の親世代の離婚率が高過ぎる原因これじゃないかなと自分は思ってる。
父は家事を何もしないということもなかったけれど家事をやるとき「手伝ってやっている!!お前が!だらしないから!!」というなんとも母に対して押し付けがましい感じであった。そして子どもたちに「いいかお母さんはだらしないんだ!!」と言って母の価値を下げた。ある意味、洗脳じみている。私は父が人の無知に漬け込んで家族の中で対立構造を作る手法が大嫌いである。やってることが汚すぎるから。

自分もその時は子どもだったから「へーうちのお母さんだらしないんだ!もっと頑張ってよ!」と思ってしまった。でも自分が主婦になった今思う…いやァァァあの人が自分の夫だとしたらめっちゃ辛そう!!!正社員とパートってとこで父の中ではじゃあ家事もお母さんがやらないと釣り合わないなと思ったかもしれないけど、家事って休日もないし毎日食事を作るのがどれほど大変なことか。たとえば料理って作るだけのことじゃない。みんなが飽きないようにメニュー考えてスーパーに買いに行って料理したらそのあと片付けも。

だから家に帰ったらご飯が用意されてるって本当はものすごくありがたいことだ。努力のうえにある当たり前を「普通」「できないなら努力不足」と思ったら失礼。自分(俺)が仕事を頑張っているのは、きっとそうだしそのなかで辛いこともグッと堪えるだろう。でも「父として頑張っている(俺だけ)が辛い」と思っちゃったら、奥さんも報われないのでは。
私は今でも母の全てを肯定できないし、シンプルに人としての相性がまず良くなかったなぁ。ここあに目玉焼きやウインナー食べさせて残飯処理させてたとことか、不倫相手とホテル行くのに私の下着勝手に持って行ったこととか、いったい何を考えてるんだ?と今も不思議に思うことたくさんあるけど…主婦としては共感する。辛かったろうな、あの人が家出れてよかった。父と離れられてよかった。


2023年の年末から2024年のはじめ、私はじさ◯未遂を繰り返した。包丁振り回して、高いとこに行くと飛び降りようとして。何故そうなったのか。年末年始の特番は「家族・家族・家族の愛!最高!あたたかさ!感謝!」って感じの番組ばかりでばっちり食らってしまったのだ。「なんでうちは…いいないいな…みんな…家族…」その時の教訓からテレビはもう見ない置かないようになりました。それで夫も流石に仕事を続けられなくなって2人で実家に行ったんですね。強行突破で、あなたのせいで夫婦生活も続けられないんで流石に責任とってくださいね???って。逃さねぇぞって。

…自分でも、家を出れば結婚すれば実家のことは古傷になると、おとぎ話的に信じてた。でも、傷つけられた分自分の人生、やっぱり損だったんだなぁと思った。こんなにフラッシュバックが切実に辛くて、まともな生活もできないなんて。だって、もし保健師さんとの計画通り私が自立して家を出られたとして、この年末年始家族特番攻撃をまともに食らってたら夫もその時はそばにいない。遠距離彼氏だったはずだし、下手したら私、し…し◯んでた??
今はこうやってどうにかブログに治療の過程をまとめていられる、そのことで自分と似たような悩みを持つ人の役に立ちたいと思って。でも、ふとした時に思う。こんな目にあってまで、商魂たくましく生きなきゃ駄目か??お母さんと出かけて楽しそうな友達、リビングでテレビ見て家族で穏やかに過ごす友達。その子達にとっては当たり前の日常。でもうちは…自分の努力だけじゃ到底、その場所に辿り着けない。だとしてもさー、ただただ損しただけになるなら悔しすぎて嫌。こうやって昇華してるけど…したくてやってる訳ないしね。もちろん。

そうそう、それで去年は半年くらい?実家で父と夫と一緒に暮らしたのですが、母が出て行ったことは必然だなと感じる節がたくさんありました。ご飯いらない、と言う連絡が遅すぎる。それが連続する。作っている側としたら麺類作り終えた後にそれ聞くと普通に腹立つし、この食材を何日適度で食べ切って、買い出しのペースはこうで…というのがある。本気で忙しかったら仕方ないけど…父の場合家族に連絡するということの価値が低いんだなっていうのが伝わってきた。私の健康状態、命のことでさえそうだったから。

本人は1人だと納豆ご飯めかぶ卵かけご飯のローテーションで過ごしてしまうので、現実的に料理作る方は連絡ないと困るって感覚が多分わからないんだと思う。嫌な予感が当たるとしたら「女はやっぱり大袈裟、めんどくさいなー、俺仕事で忙しいのに、なに?」と思っていそうだな。それで私ももう振り回されるの嫌で食事は別になった。割とすぐに。食費のこともそう。最初は父が食費を負担してくれて私が料理した。最初はありがたかったけれど…無駄遣いするなよ、レシート見せてねとしつこい。別にレシート見せるのはお金もらってる手前、当たり前。そうするけど。なーんか、怪訝な顔。
仮説。父は「俺の食費×人数分にならないとおかしい」と不満だったのでは?こんなにかかるなんてこいつ買い物下手…と思われてたかも。でもね、父。みんなが納豆とめかぶと卵かけご飯のローテーションで生きてる訳ではないのよ。栄養も…偏ってるよ。なんかもう面倒くさすぎて、もう食費も自分達のは自分で出して完全に別にした。


父。会話をすれば、え?と思う発言が平気で出てくる。あと「俺仕事と辛くていつも大変だ」そんな話ばっかり。労ってほしいのか、なんなのか。私もあなたにやられたことの治療毎日大変だし、夫だって大変な思いしてるし、心配ごとなく余力たっぷりで楽に生きられてる人の方が珍しくないか。みんなそれぞれの大変さのなかで一生懸命に生きている。
やべー行動もたくさん。父は夫と私が離れた隙を狙い、夫にこそこそ「俺、あいつのここが嫌いでさー」と愚痴を吹き込み、「これ男同士の秘密ね!!」と口封じ。やかましいわ。私がお風呂に入っていると「チッ(舌打ち)まだ入ってんのかよ」と聞かせる用独り言風捨てゼリフ!!
…ふむ、お疲れ様です!ところで。私は、あんたのママなのか???私、あなたの娘、子ども。ね、ママじゃないよー。別に完璧で強くて誰からも文句を言われないような人になってほしいなんて思ってないし、何かあったらできるだけ支えたいけどさー。これは悪質な甘え方と言ってもいいんじゃないの。こんな頼り方しかできないんなら、やっぱり私はあんたのことめちゃくちゃ嫌いだわ。

大変なことの方が多かったけれど、夫と実家で暮らせてよかった。具合も悪くなったけど、それ以上のものを得られた。どれだけ工夫しようとうまく伝えられないこと、感覚のこと、擦り合わせることがてきた。「僕は実家にいた時、正直なてゃ(私)の言っていることわからないときがあった。でも今はすごく分かる。土日起きたとき、あの人のこと考えたら身体が強張る」
土日は父が仕事休みなので、こどもは一日中外で過ごさなければいけないのだ。キッチンにも思うように立てない。暑くても寒くても、何とか1日、外で時間を潰さなければいけない。自分達だってゆっくりしたいのに、お金だってかかるのに…。素敵なご家族と愛を持って過ごしてお家は安心できる場所だった夫には、やっぱり言葉だけじゃこの状況の辛さを伝えられない。だから、これからの夫婦の生活を考えた時、この時間がなければやっぱり、難しいから。実家で過ごしてよかった。

きっと、あの家であの家族と幸せに暮らすのは難しいんだなぁ。母が出て行ったこと、私が体調を崩したこと、家出したこと、がらんどうの一軒家の中をモデルハウスみたいにした父が納豆とめかぶと卵かけご飯のローテーションで過ごすこと。必然で当然の結果だったんだろうな。虚しくないの?わたしは、むなしい。